戦国時代の関宿を舞台として活躍した簗田氏(やなだし)の紹介と、関宿城を中心としたエリア(野田市・境町・五霞町)の観光情報をお届けします。

境町の名所旧跡

虚空山西光寺と虚空蔵菩薩/匂い桜/関宿藩主久世広之の詞書

 虚空山歓喜院西光寺には、山門を入って右側に虚空蔵堂があり、その中に虚空蔵菩薩が安置されています。虚空蔵菩薩は、西泉田で管理されており、平安時代の歌人の和泉式部の守り本尊と伝えられています。
 また、西光寺の寺宝には関宿藩主久世大和守広之が西光寺に詣でた際に「匂い桜」と称する桜の木を鑑賞して書いた詞書の色紙(非公開)があり、境町指定の重要文化財になっています。この色紙は1672年(寛文12)8月23日の作品で近年まで当寺にあった「匂い桜」を賞でる言葉が記され「西ひかる寺の桜と秋とても花しわすれぬ庭のよそほひ」の一首が添えられています。なお、この桜は開花の時期になると、その数日前から芳香を漂わせ、香りは一里四方にまで及んだと言われています。
(境町西泉田)

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