境町の名所旧跡
教王山大照院と寺宝菅原道真画像

真言宗豊山派の寺で教王山神護寺大照院には、聖観世音菩薩が祀られた間口1間半・奥行3間の観音堂があり、猿島坂東三十三観音第15番札所になっています。また、寺宝として、室町時代後半から末期に描かれた平安時代の文章家で右大臣に就任した「菅原道真画像」(非公開)が安置されています。画像は本着色で、縄座の束帯姿の座像であり、菅原道真が学問の神様として崇められる以前の天神(雷火の神)の構図は、天神像の一種で縄座天神または縄敷天神といわれています。
なお、この画像には、「梅花を捧げて美酒を供養すれば、たちまち尊顔色を出し、面色咲けるが如く拝まれ給ふ」という記述があり、画像に酒を供えると、顔面が紅潮するという伝説があり、御神酒天神ともいわれております。
(境町伏木)