野田市(関宿地区)の名所旧跡
昌福寺

寺伝によれば、828年(天長5)空海により水海村(現在の茨城県古河市)に創建されましたが、長禄年間(1457~1459)簗田氏によって、現在地に移されたといわれています。明治時代には、台町小学校・久世小学校(現在の関宿小学校)や関宿町役場として使用されていたこともありました。本堂右手にある不動堂は、1818年(文化15)ごろに建てられたもので、従前は関宿藩主久世氏の祈祷所であった不動院にありましたが、合寺により、1959年(昭和34)に移築されました。羽目板や欄間など、周囲の見事な彫刻は、江戸期に活躍した後藤安五郎常善の作です。なお、寺宝として、文化年間の関宿城下や関所、街道などの様子を描いた絵図「大師典八十八箇所寺郷路方角大穀図」(非公開)が伝わっています
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(野田市関宿台町)